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| 山名 | 三草山〜竜王山 |
| 標高 | 564.1m(三等三角点)、570m |
| 地域 | 北摂:能勢町/猪名川町 |
| 地形図他 | 2.5万分図「木津」「妙見山」、昭文社「山と高原地図 北摂の山々」 |
| コメント | 兵庫県と大阪府の境界、北摂展望の静かな山 |

長谷の棚田と三草山

| 山行記録 |
9月1日に高岳の頂上から南を見たときに三草山、竜王山、堂床山の3つ並んだピークが印象に残っていて、ぜひ登ろうと考えていた。3山とも一気に踏破するつもりで企画したが、朝の出発が遅かったために今回は表題の2山となった。
三田からは猪名川変電所、中山峠を経て能勢町入りし、谷あいが開けてくると右手に三草山〜竜王山とその山麓に広がる棚田が見えてくる。今西、稲地と右折して、三草山の北面を等高線沿いに西へ進む。慈眼寺の下の道路のふくらみに駐車させてもらい、登山開始する。
10:20 慈眼寺(ジゲンジ) 標高約260m
神山(こやま)の慈眼寺からさらに西へ道路を進み、寺を回りこんだ所に南向きに農業用道路が谷筋を登っている。分岐には「おおさか環状自然歩道」の標識があり、三草山まで2.5kmとある。右手に棚田が広がる舗装路を登りはじめる。あぜ道や空き地にはキツネノマゴ、ゲンノショウコ、キンミズヒキ、ヒメジョオンなどの秋の花が目を楽しませてくれる。いくつかの分岐を経て、道路も砂利敷きとなり棚田を上り詰めると、小さな池のところで終点となる。
10:50 「ゼフィルスの森」入り口 標高約365m
正面は「ゼフィルスの森」への入り口となる。「ゼフィルスの森」とは「この地の地層に植生するナラガシワなどにゼフィルス(ミドリシジミの類の蝶)が卵を産み成長するので、大阪みどりのトラスト協会が雑木林の保全とともに保護活動を行っているものである。」
右手の斜面には「清山寺(せいざんじ)跡」の案内板があり、その手前の登山道然とした山道を西南方向へ登る。

峠のゼフィルスの森
11:10 府県境界峠 標高約435m
ここにも「ゼフィルスの森」に関する案内板が設置してあり、基金を募るとある。三草山まで0.7kmとある。府県境から南に広がる雑木林はよく整備されていて、草や低木はほとんど無く、中・高木の見事な雑木林である。山道は境界沿いに尾根を登るので、左手には常に「ゼフィルスの森」が続いている。山頂近くになると普通の雑木となり丸太の階段の急坂を登って広い山頂に着く。

三角点のある山頂の広場(背景は六甲山)
11:45〜12:00 三草山山頂 三等三角点 564.1m
なだらかな山頂は三角点を中心に草木を刈り、周囲には桜の木が植えてある。桜の木の他にはなぜか1本だけノグルミの大木が残っている。
山頂広場はボーイスカウトのゲームでもしたくなるような雰囲気を持っている。先客の中年夫婦はりラックスして会話に夢中、私の後続の夫婦も大休憩のモードへ準備開始。展望は南の方に横たわる六甲山の雄姿は見えるが、その他の方位は周囲の雑木が茂ってきているためにほとんど見えない。落葉する冬季には展望が良いかもしれない。
休憩もそこそこに西北方向の「才の神峠」をめざして下る。所々の急な坂には丸太の階段がこしらえてある。こちらの山道はほとんど植林帯の中である。
12:25 才の神峠 標高約415m
先達のログには8本の道が集まっていると書いてあるが、ほんとに林道や山道がたくさん集まっていて方向を見失いそうになる。戦国時代ならまさに軍事上重要な地点になるであろう。昔から利用されていたことを示す古い道標と地蔵さんがある。案内板によれば、左の道標は江戸前期の寛文11年(1671年)とあり能勢町最古の紀念銘を持つ。右の法華石塔の両側面も道標となっていて、安政二年(1855年)の紀念銘を持つ。

才の神峠の道標(左が寛文11年の道標)
才の神峠からは「裏山林道」と表示のある西向きの林道を進む。車の通過頻度は少ないようで、両側から草木が道の中央部まで覆い被さっているところが多い。植林が切れた明るい部分でアケボノソウとミカエリソウの群落に出会って感動し、しばし、撮影モードと鑑賞モードに切り替わり、足止めを食ってしまった。

絵の具で色付けしたようなアケボノソウ
13:20 「裏山林道開設記念」碑 標高約350m
裏山林道が西向きから北向きに変わってから、猪名川町槻並の槻並川沿いに上がってきた林道と合流する三叉路に「裏山林道開設記念」と彫りこまれた記念碑が立っている。堂床山へはこの林道をすこし槻並方向へ行って南面から登ることができるようである。今日は竜王山も寄る予定なので駐車した地点まで戻ることを考えると時間的に無理がある。堂床山へ登ることは諦めた。しかし今後のために堂床山へのもう一つの上り口を確認しておくことにする。三叉路をさらに北へ中山峠の方向へ進む。左に廃屋のある辺りで林道は左に曲がりすぐに再び北向きに変わる。直線になってから左に道路の膨らみがある。
13:30 堂床山への分岐 標高約355m
木に堂床山への案内テープが巻かれてあり、西向きに林の中へと踏み跡がある。これが堂床山への最短コースのようである。今日は確認だけとして、廃屋のある曲がり角まで戻り、東北方向の踏み跡の道を植林の中へ入る。洗掘の進んだ山道は東北から東南へ向き、最後に再び東北方向に向きを変えると雑木林になり、宮峠に着く。
14:20 宮峠 標高約465m
十字路になっていて、南北方向の尾根にも細い踏み跡がある。予定通りに南の稜線を竜王山へ向かう。すこし急斜面を登り始めると右に巻き道がある。林道の記念碑の先に東向きの道があったがそれにつながるのであろうか。ここはひたすら尾根を外さずに進む。三角点があるピークに着く。
14:30 三角点 507.4m
さらに南の竜王山を目指す。三角点ピークから一度下り、その後は全体になだらかな登りが続く。笹の茂った明るい部分もあるが全体に植林の尾根である。点石や岩が多くなって道が不明瞭になってくる。突然、目前に切り立った神々しい岩が現れる。横へ回り込むと案の定、岩の上部に石の祠が祭られている。人々はこの岩に神を感じたのだろう。

山頂手前の岩に安置された石祠
14:50〜15:00 竜王山山頂 570m
緩い勾配を少し進んだところがもっとも高い地点であろうか。大きな岩の点在する山頂は、暗い植林の中にあり、展望はまったく無し。点在する奇岩を鑑賞してから元きた道を引き返す。
15:10 宮峠 標高約465m
峠からは、東南方向に踏み跡もあるが、東向きの幅の広い道を長谷へ向けて下る。
15:20 八坂神社 標高約400m
柿葺きの本殿はトタン屋根の素屋根で全体を覆われて風化から保存してある。案内板に解説がある。{当社に伝えられる「御田植え祭り(おんだ)」の神事は中世から始まるものを保存継承しているもので、府や町の文化財に指定されている。また境内には大阪府指定天然記念物のシイの大木がある。}

参道の階段を下りると、町内の舗装道路となる。ほぼ等高線沿いに神山の慈眼寺へ戻る。棚田の半分ほどは稲刈りが終わっている。1〜2週間前にはすべての田に黄金色の稲穂が茂っていて、もっとすばらしい棚田の景色を見れたことであろう。
16:00 曹洞宗放光山慈眼寺 標高約260m
無事に下山したお礼のお参りをしていると、子供たちに習字の指導をしていた住職が絵のギャラリーがあるから見ないかと薦めてくれる。本堂の裏の長い廊下の両側が寺所蔵の絵画を展示するギャラリーとなっていて、油絵、日本画を問わず、お寺に関係した画家の絵が並んでいる。芸術の保護と育成に力を入れている住職とお見受けした。
住職からは、棚田の水は三草山の伏流水で賄われていること、三草山にあった清山寺と慈眼寺の関係のこと、清山寺から移設した宝篋(ほうきょう)印塔は文和三年(1354年)と古いもので町指定文化財であること、などのお話をしていただいた。
先達として、以下のホームページにすばらしいログを掲載しておられます。私も参考にさせていただきました。ありがとうございました
「かねちゃんのホームページ」
「えびちゃんの山行記録」
「山であそぼっ(三草山)」、「山であそぼっ(竜王山)」
「浮雲流水の記」
次は今回割愛した堂床山だ!
山喜多の山策記
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